明けましておめでとうございます。(HP互換)
年末に無事に歳を重ねることができ、めでたく2011年を迎えることができました。これで自分の父親よりも歳上になりました。同じ年月日に生まれた友、坂西伊作よりまた歳とってしまいました。誕生日の零時はもう二度と電話をかけてこない伊作を思ってしんみりする時間になってしまったのは悲しいけれど…。ここまで元気に生きてこれたことを感謝します。メールや掲示板で誕生日のお祝いのお言葉ありがとうございました。
そして新しい年が明けました。おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2011年。鉄腕アトムも宇宙の旅のハルもとっくにいるはずの年です。子供の頃、2000年なんて本当に遠い遠い未来で、アトムで育った私は科学の力に夢を持ちつつ、手塚治虫の描く様々な物語から科学の怖さも感じ取っていました。ディズニーの絵本も少女コミックも読んでいたはずなのに、私の脳裏に強烈に刻まれたのは手塚漫画。P.K.ディックやアシモフにも匹敵するほどSFだった…。そして歴史さえ漫画で覚えた小学生時代。
私よりひと世代上の団塊世代の一部(その一部が派手だったので世代全部に印象がついてますが)は、共産主義傾倒やら全共闘やら革命ごっこ(敢えてそう呼びます)で世の中に熱い戦いを挑んでいました。それを幼い頃テレビで眺めていた私の世代は、無気力無関心世代とも呼ばれて、実際、私の周りの同年代の多くが興味は自分だけの世界に向かっていたような気がします。
私もそう。漫画、音楽、本…その頃はコンピュータなどなかったのでゲームはやらなかったけれど…。娯楽の種類やツールは少なかった代わりに自分たちで楽しみ方を工夫していたように思います。世の中に向ける目は確かに醒めていたかも…。でも科学の力に敬意を感じていたし、未来には希望を持っていた。創作にもハマった。おもしろいものが少ないからこそ自分で作るというか。
そんな世代に生まれたことを今は感謝しています。同世代の知り合いにはゲーム作家や漫画家、小説家がたくさんいるし、もちろんミュージシャンもいる。エレキギターが生まれてロックが台頭し、私たちの世代はほぼ洋楽で育った人ばかり。洋楽に触れたお陰で英語に馴染むのも早かったし、何より当時テレビでは聴けない新鮮な音楽に触れることができました。
そしてロックからパンク、ウェストコーストのファンクや、いわゆるニューウェイブ時代を堪能してダンスミュージックを聴き、そこからテクノにも入っていった。音楽の進化の歴史と共に育ったような気もします。映画「男と女」で初めて映画音楽というジャンルが確立するのも同時代で体験しました。映画オタクでもあります。
そんな私なのでコンピュータゲームが生まれたらハマらないわけがない。MSXで初めて触れた新鮮なゲームツール。ファミコンでドラクエをやって以来、あらゆるRPGにハマったのも必然。ネットが発達したらネットにハマるのも私には自然な流れでした。…ハマり過ぎて、ゲームオタク、ネットオタクになってしまいましたが…(汗)あまり女性らしいものには興味が薄い性格だったからかも。
テクノロジーの発達があまりに速いので私の世代は特にその目まぐるしさを体感してわくわくしたり眩惑したり…。今もし20代だったら世の中はどんな感じなのかな。決して科学の未来にわくわくもしてないだろうし、未来は明るいとは感じてないと思う。いや若者に限らず、去年一年を振り返ると世の中がどんどんせちがらく、未来に希望が持てなくなってきてるように思えます。経済、政治、地方の活力、すべてが負に向かっている今、どうしたら希望が持てるのか…。
音楽は世の中を変えられるものではないし元々誰かの役に立つためにやっているわけではないけれど、たぶんこういう、時代が負に向かっている時にこそ、少しは役に立つのではないかなと思ったり。
結局はひとりひとりが、自分の生き方をみつけ、自分がやるべきことをやり続けるしかないのですよね。それが小さな希望に変わるかもしれない…。そしてひとりの社会人として世の義務を怠らず実行し、自分の大事な人たち(家族、恋人、ペット)を守るという個人的なことが一番大事なんだと思っています。
そう思う日々、去年ニコ生で番組を始めてから私の周りが動き出しました。夏には久しぶりのライブもでき、公開放送しました。それまで長い間家に閉じこもってたらたらゲームや映画に興じていたのに、去年後半は本当に忙しかったです。人から比べたら普通以下だけど、私にとっては突然目まぐるしくなってしまって時々へたってました(笑) でもそれがきっかけでまた音楽をやろうって気持ちにさせてもらえたことに感謝しています。
ニコ生の公式番組「小室みつ子のGetWild」年末スペシャルも無事好評に終わりました。アクセス数も最多。出演してくれた木根ちゃん(木根尚登さん)と浅倉大ちゃんのお陰です。私は未だに、ほぼテレビ放映と同じくらいのカメラとスタッフの数のスタジオの雰囲気に気おされたまま、本番になるとあがりまくってしまいます。
特にセッションはいつも本番前にぶっつけで30〜40分しかリハができないので、今までひとりで弾き語りばかりでセッション慣れしてない私には進行を同時に考えつつなので毎回緊張で頭がパニック状態…。実際司会も歌もボロボロです(涙)実は前の晩は眠れなくて無理矢理呑めないお酒を飲んで無理矢理寝ることも…。フリーダムにやってるように見えますが、実は小心者のところもあるんですよ(信じてもらえないかもしれなないけど…)。
てなわけで、ご覧くださってる皆様、毎回ひどい司会ですみません…。自分でもこんな自分が恥ずかしいしはがゆいです。家から放送する時のように伸び伸びと演奏と歌ができないこともあって、本番後一日はだいたいへこんでます。本気で落ち込みます。でもそれでも次がんばろう!と思えるのは、こんな私を支えてくれて番組をセッティングしてくれている温かいスタッフと観に来てくださる方たちです。
…ということで、思いつくままいつものように推敲無しで長々と書いてしまいましたが…。今年の抱負は、生放送にあがらないでパニックにならないで、もう少しまともになることです(つдT)
それと、今月はものすごく久しぶりにRECです。数曲、iTunesなどで配信する予定です。年末からその打ち合わせをしていました。まだまだレコーディング前の準備段階(曲作りも…)ですが、スケジュール通りに配信できるようがんばりたいです。それと、「家からやってみる」というひとり生放送ではたまに即興の曲を弾いて歌うので、そういうのも含めてYouTubeの自分のチャンネルにアップロードしていますので、こちらもご覧になってくださいね。ニコ生公式放送よりずっとリラックスしていつもの自分と音楽が出せてると思うので…。
★最後に告知★
今日2日18時半から、「家でやってみる」という恒例ひとり生放送をしました。ここでタイムシフト(プレミアム会員だけですが…)見ることができます。 → http://live.nicovideo.jp/gate/lv36258792
ではでは、今年もどうぞよろしくお願いいたします。皆様の一年がより充実した一年でありますように。