『ブリジット・ジョーンズ きれそうな私の12ヶ月』
★★☆☆☆
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 [DVD]
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2005/12/23
- メディア: DVD
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ロマンチック・コメディ。サスペンスとホラーばかり見てるんで、たまにこういうコメディを見ると心が和む。最初の『ブリジット・ジョーンズ』が大好きだったんだけど、第2弾てのと、レニー・ゼルウィガーがさらに太ってるので、イマイチ見る気になれずいたのですが、やっと見ました。1の時は爆笑したり心がほんわかしたのに…うーん、なんか「ハッピー・エンド その後」ってなると、まあ次は結婚だよねって感じで、それに向かってふたりが喧嘩したり仲直りしたり、不安になったりというわりとありがちな感じで進んでいくので、ちょっと退屈。
やっぱり最初の『ブリジット・ジョーンズ』の序盤シーン、エリック・カルメンの名曲だけど今となってはコーニーな香りがする曲、でも歌詞は孤独でぴったりな「All By Myself」をかけながら、自分で熱唱するシーンみたいな、ひとりぼっちの独身女性のわびしくも愛らしいシーンみたいのがないと…。1は孤独だったからこそおもしろかったのですね。
ヒュー・グラントもお囃子程度にしか出てこないし。コリン・ファース演じるマーク・ダーシーがただ真面目でエリートでベッドインする前にパンツをきちんとたたむ癖以外はたいしたキャラ付けもないので、なんというか、特にふたりが幸せになってほしいーと応援する気持ちもわかず淡々と見てしまいました。笑いも少なかった。
結婚を望む女性たちの話なら、やっぱりジェーン・オースティン原作ものが一番かも。結婚以外女が生き延びる術がなかった時代に、それでも本当に愛する人を求める姿が胸にぐっと来る。『いつか晴れた日に』なんて何度見ても飽きないし、最後の最後のシーンを心待ちにしてそこに来ると毎回号泣ですよ。毎回「うううやっと幸せになれてよかったねえ」ともらい泣き(アホですね、私)。『プライドと偏見』もよかった。て、『ブリジット・ジョーンズ』と比べるものではないですね。
ブリジットの日記の原作のほうは、原語のペーパーバックで読むと、冒頭から笑いっぱなしです。スラングというか、若い子ならではの言い回しで散りばめられていて、あれは日本語にするの難しいかも。でも映画より本のほうがおもしろいです。