小室みつ子 / 映画とかドラマとか戯言など

公式ブログからこちらに引っ越し。試用期間中です。

 『ザ・センチネル 陰謀の星条旗』

★★☆☆☆

オリジナル・サウンドトラック「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」

 上で書いた『レディ・イン・ザ・ウォーター』と一緒に見たんだけど、こちらはあまり書くことないかな…。シャマラン作品は逆に思い入れが強すぎて、言いたいことたくさんあり過ぎて、今自分で書いた長たらしい文章を読み直したら、どうにもまとまりがないことに気づきました。うーん。うまく伝えられないこのもどかしさ…。


 それはともかく、Sentinelとは番人のことで、映画は過去にレーガン大統領暗殺未遂事件でレーガンを救ったベテランのシークレット・サービス(マイケル・ダグラス)が、大統領暗殺という陰謀に巻き込まれていくという普通のサスペンス映画。正直、私はちょっと退屈でした…。夫はそれなりに楽しんでいて「おもしろかった」と言ってましたが。


【この下からちょっとネタばれ】


 映像はいいんですけどね。カット割りも斬新だし、テンポもいい。無駄なシーンはほぼないと言っていいほど、心地よいスピード感で物語が進んでいく。…だけど、ストーリーがなんとも引っ掛かりがないというか、あー、シークレット・サービスの護衛プロトコル(ていうのかな。プロシージャー?)がカッコいいなあー、マイケル・ダグラス、あら、やばいですよー、んで、暗殺計画? 内部に裏切り者がいるんだー、なんかあいつっぽいじゃん、…あら、そのまんまその人だわー。で、今となっては拳銃握ってるとジャック・バウアーにしか見えないキーファー・サザーランド(同じくシークレット・サービス)がマイケルを追いかけるわけですねー。


 で、仲間同士裏切りあってマイケルが大ピンチになるかと思いきや、わりと簡単に容疑晴れちゃったりして、なんというか、するするするーっと物語が展開していつの間にか終わったなーという感じです。ただ映像がいい感じだから、脚本は安いサスペンス・ドラマでも少しは重みが持てたかなという程度。シークレット・サービスなら、やっぱりクリント・イーストウッドだわーとか思いつつ見てましたが。マイケル・ダグラスもそれなりの年齢なのにアクションがんばってたし、カッコ良かったです。でも、大統領をやったほうが似合いそう。


 ★をひとつ多めにしたのは、大統領夫人として出てきたキム・ベイシンガーに。50歳過ぎているかいないか、そこらへんの年齢だと思うのだけど、まだまだひっぱりだこで、いろんな映画で見ます。ジョン・アーヴィング原作の映画『ドア・イン・ザ・フロアー』では、愛らしくて悲しげで本当に美しかった…。『セルラー』では美しくて果敢なママを演じてました。いつまでもすばらしいプロポーション、悲しげな瞳、愛らしい笑顔と表情。変わらない色気。あんな大統領夫人だったら、シークレット・サービスもメロメロになるのもしょうがないですよ。まあ現実にはあり得ないけど。ヒラリー・クリントンと不倫しちゃうシークレット・サービスなんて想像つかないし。ベイシンガーは、大統領夫人にしては美しすぎる。側近と不倫してたダイアナ妃みたいな役だったらいいのに。このままずっと美しくいてください。ホリー・ハンターと共に、いつまで経っても美しくカッコいい女性です。


 …しかし映画自体は、見終わってもなーんにも残らなかった映画でした。うーん。役者さんも悪くないのに…。ハラハラドキドキもしなかった。残念。