小室みつ子 / 映画とかドラマとか戯言など

公式ブログからこちらに引っ越し。試用期間中です。

 久しぶりにミュージシャンとしての日記です。作詞のほうで知られてはいますが、元々ピアノで曲を作るのが好きでシンガーソングライターとしてデビューしました。TM NETWORKに出逢ったのはその後です。アルバムは通算10枚以上出してるのだけれど、自分のペースでしかできなくて毎回間隔がすごく空いてしまいます。


 それがやっと6年ぶりにミニアルバムを出すってことになって去年暮れから準備して1月2月にRECし3月終わりにitunesのみですが配信する予定でした。でも3月11日の大震災…。あれから日本は一変してしまいました。被災された方たちはもちろん、救助に関わっている方達、そして被災していなくてもそれぞれの心の中にたくさんのものが溢れ、多かれ少なかれ心に傷を負ったと思います。


 私も震災以来、そればかり考える毎日です。Twitterでもどうしてもその話が多くなってしまいます。何もできない自分がいて、ただ嘆きの言葉を口にしてる…。せめてできるのは募金と被災地の産物を買うこと。


 あれから1ヶ月以上経ってもまだ事態は収拾どころか、ますます悪化しているようにも見えます。被災地の瓦礫処理、捜索活動、被災者の生活、原発の問題もあってなかなか前に進まない…。苛立ちと不安が募ります。どうか一刻も早く光明が見えますように。


 こんな状況下で6年ぶりのミニアルバムを配信することになって、やはり心の中でいろいろな気持ちが交錯しました。でも、音楽が私がずっとやってきたことであり、これからもやりたいことであり、生業でもあります。震災前に書いたにも関わらず、今の日本の状況や誰かを失われた方たちにリンクするような歌詞も偶然ですがあります。決して哀しいだけの歌ではなく希望が託されたですが…。個人的な祈りがこめられたもの。


 なので、やはりたくさんの方に聴いてもらえたらと思います。配信が始まったのは4月19日の夜でした。iTunesストアのJPOP部門でその夜は2位まで行きました。瞬間最大風速ですが、やはり嬉しかったです。私のミニアルバム「resonance」についての記事です↓↓。
http://news.ameba.jp/20110421-290/



 ミニアルバムのダイジェストです。


 ■Facebookにもミュージシャンとしての自分のページを作りました。
  

 新しいミニアルバム『resonance』の曲たち――


 ■「戻れない森」 ニコ生公式番組の最後によく弾いていたピアノ曲ケルト風にアレンジして歌詞をつけました。深い森の中の風景。個人的にはRPGゲームの世界を思い浮かべて書いた曲です。


 ■「Music Survives」 ニコ生の自分の家から放送の中で生まれた曲で自分でテクノアレンジしてテーマ曲のようになっていたものをトランスアレンジにしました。歌詞の内容は書いた時は中東アフリカの不安定な情勢を見て感じたことですが、奇しくも今の日本の状況にも当てはまります(哀しい偶然ですが…)。


 ■「Rain Forest」 即興曲を思いつくまま弾いて歌うのが好きなのですが(YouTubeの自分のチャンネルにも載せています)、即興の中から生まれたものを何度か固めていって、自分のピアノ(哀愁のあるループも混じった感じ)に、思い切りインダストリアルなアレンジを、長年の友でもありベテラン作編曲家の京田誠一さん(Uttara-kuruでも有名)にお願いしました。サウンド的に自分の中で一番のお気に入りです。


 ■「花の咲く星」 誰でもそうですが、年齢を重ねるにつれ、何度か友を失う経験をしていきます。家族を失うことは10代から経験してますが、同い年の友を失うショックは大きなものでした。その時に書いた曲です。でも、ただ死を哀しくのではなく、残された自分はそれでもこの地上で毎日を続けていくし、宇宙的な視点からみたら生命は消えてまた生まれることを続けていくのだな…という視点も入れて作りました。だから哀しい哀しいと嘆く歌ではないです…。


 以上、4曲ですが、それぞれに趣が違う曲たちなので、毎回違う味わいがあると思います。どうぞよろしくです。

 http://www.miccos.com/