小室みつ子 / 映画とかドラマとか戯言など

公式ブログからこちらに引っ越し。試用期間中です。

アニメ 「君の名は。」


君の名は。」★★★★

映画館に行くのは夫と一緒。中学生から20代までは映画はひとりで見るものと思ってました。
そして最近はストリーミングがあるので、もっぱら家でHuluかNetflix
たまに映画を見るのは、夫が見たいから一緒に行くという程度。
私が好きなものは、ミステリー、サスペンス、法廷もの、刑事もの、歴史もの(特に中世ヨーロッパかイギリス)、ミリタリーもの、SFもの、そしてゾンビw、…趣味が女じゃない; 恋愛映画は最近どんどん興味をなくしています…。枯れちゃったかな…うう。でも「君に読む物語」みたいな話は好き。大泣きして見ました。あの映画はすばらしい。

で、先週、また夫が映画館行きたいというので、何見るの?と聞いたら、アニメでタイトルは「君の名は」という映画だという。

私 「え? 春樹さん、真知子さんのアレ?」
夫  「なにそれ?」
私 「知らないの!? 戦後流行ったラジオドラマで、のちに映画化された、恋するふたりがすれ違う話だよ」
夫 「タイトルは聞いたことがある。でもアニメのはそれとは全く関係ない。そんな有名なの?」
私  「有名だよ! 戦後の日本人が夢中になった話。ある男女が空襲の中、数寄屋橋で出会う。ふたりは惹かれあうも互いの名前を聞くこともできず、空襲の混乱で別れ別れ。そして終戦。敗戦から立ち直ろうとする日本社会を背景にして、惹かれあう二人が出会いそうで出会えない、何度も何度もすれ違うんだよ、その度に視聴者はやきもき。なんといっても岸恵子が美しかった。戦後の日本を飾ったとっても有名な映画だけど」

夫 「……あんたの世代だから、そう思うんでそ」(注:夫は一世代下です;)
私 「私だって同時期に見てないわ! 映画が好きならおのずと知る映画! 見て無くてもあらすじ知ってるって」
夫 「俺、知らん」 (…そうか、今の若い人ーー40代以下は「君の名は」って知らないんだ……軽く衝撃)
私 「じゃあ古い邦画では何が好き? 黒澤?」
夫  「…見たことない」
私  「えええええー;; 世界が誇る黒澤の映画、見てー」

夫 「で、アニメ、一緒に見に行く?」
私 「…うーん、面倒だから、あんたひとりで見とき」
夫 「え………;; 俺、男ひとりで映画館行くのつらい…。ひとりで見る映画じゃない」

などというので、ぐぐってみると、タイトルは「君の名は。」という、最後に読点がついていました。
「君の名は」との差別化のためでしょうが、なんとなくあざとさを感じてしまいました。(インタビューによると監督さんはこの映画の存在は知っていたけれど、見たことはない、そうですが) 真知子さんの「君の名は」は、内容の出来はともかく、ボロボロになった戦後の日本で日本人を楽しませた、象徴的映画のひとつ。それと同じタイトルを使うのかあ、勇気あるなあ…と思うのは、夫のいうように、私が年寄りだからでしょう。でも、私だって同時代に見たわけでもなく、のちに映画マニアになって知っただけ。

でも、元祖「君の名は」の出会えそうで出会えないふたりの恋物語は古典的な要素で、嫌いではないです。
洋画にも「めぐり会い」という古い映画があって、それもまた、愛し合う男女が、すれ違ってばっかりでなかなか会えないという話でした。
のちにトムハンクスとメグ・ライアンが主演した洋画でも、そういうテーマだったような…。
手前味噌ですが、自分が、TM NETWORKに昔書いた歌詞、そのままのテーマです。

♪出会えない ふたりのrelation
街角で今すれ違ってゆく
捜してる お互いのaffection
めぐり会えたら何かが変わるのに

子供の頃から空想というか妄想が好きだった私はSFものも好きでした。恋愛に関しては非常に奥手で本を読むだけで妄想を膨らませていた頭でっかち。でも、純愛に惹かれていました。今思うと笑うのですが。
もし、自分にとって最高の相性の人、または運命の人と呼んでもいいですが、そういう、会ったら最高の相手になれる人が、江戸時代とか、大正時代とかの人だったら? 日本じゃなくても、200年前のスコットランド人だったら?(洋ドラの「アウトランダー」の例)、とか、そんなことを思って、ひとりで哀しい気持ちになっていた、暇な中学生でありました。でも、「出会えない大切な人」というテーマは大人になっても残っていたらしく、上のようなテーマの歌詞を、他にもいくつか書いています。

昭和の「君の名は」がそのまんま直球なら、アニメ「君の名は。」は、ある意味、私の子供の頃の妄想に近い、「すれ違い要素」は入っていたようです。

アニメをあまり映画館で見ることがない、そして、あまり監督さんのことも知らない。という不勉強のために、タイトルとアニメであることで、あまり乗り気ではありませんでした。でも夫の、男一人で行くのはつらい…という言葉で付き合いで行きました。

………そして、映画館で、後半あたりで、夫より感動にあふれて泣いていた私です;
明かりがついた時、涙を拭いていた私を見る夫のドヤ顔。 自分が選んだ映画が良いものだと何故か勝ち誇る。、そのドヤ顔にむかつくのですが、同時に、この人と出会えたことに感謝しました。そういう気持ちにさせてくれる映画です。




           ★★★★★  以下  ネタバレ注意  ★★★★★


特に書くことはないです。ただただ美しいし、ファンタシー要素が自然に入ってきているし。すばらしい映画だと思いました。

「転校生」のような男女が入れ替わる始まり。でもちょっとだけ違うのは、相手がどこの誰だかわからないこと。入れ替わるたびに、女子の胸をモミモミするのが笑えて好きw

でもそうやって入れ替わりながら、環境の違いや毎日の風景を知ることでどんどん相手が好きになる。
果たしてふたりは生身のまま出会えるのだろうか…。見ているものはそういう気持ちが一緒に大きくなる。

しかしこの入れ替わり、素直に話が行くわけもなく。時間のズレはあるだろうなあ、悲劇が待っているんだろうなあと推測していましたが、互いにスマホを持っているので、時間のズレがあったとしても10年以上はないので、少し安心して見られました。
これが、100年時代が違っていたら悲惨すぎだし…。

時間軸や災害から救うシナリオなので、小さな穴はつっこめばあるのはありますが、そんなのはファンタシーなので気になりません。

山の上での「黄昏時」の邂逅のはかない美しさ(このシーンが一番感動的で一番泣きました)と、彗星が割れる瞬間の作画の美しさだけでも見る価値がある。
そして薄れてしまう記憶。消えていくスマホの文字。会いたい人がいるのに、とっても好きな人がいるはずなのに、記憶から消えていく。
その設定がうまいなと思いました。記憶がはっきり残っていたら美しくない。お互いを求める気持ちだけが心に残る。

そして事件が終わり、主人公の男の子は日常に戻って、なんとなく誰かを探しているような気持ちで毎日を過ごす風景。
変わらない日常。職探しで四苦八苦しながらいつの間にか8年も経っていく。記憶はすっかりなくなっているのに、心のどこかに、ざわつくような感覚だけが残っている。会いたい人がいる。はっきりと理解していないけれど、誰かを求めて探している感覚。
そんな感覚を懐きながら、変わらない日常を過ごす彼。
そこがまた美しいです。私の好きなテーマです。

出会えないまま終わっても、泣きながら十分満足できたと思いますが、この映画がより好きになれたのは、最後にハッピーエンドを用意したこと。あの出会いがなくても、話としてはもう十分美しくすばらしい。だけど、ハッピーエンドがあるからこそ、映画館を出るときは清々しい気持ちになれる。

あの村のほぼ全員が避難できたのは謎ですけどね。彗星が割れる瞬間が目視できる近さだったら、地上に落ちるまでに数秒もなかったはず。どうやって避難できたのかなとは思いますが、それでも、そのエンディングにしてくれて嬉しい。

せつないけれども、最後は気持ちよく席を立てた。
そして、すでに18年近く一緒にいる夫と帰り道、しみじみとよかったと思える。
……夫がひとりで行くのを嫌がった意味がわかりました。

出会いは不思議なもの。それで実際に人生の岐路が決まることがある。
まだ出会えない誰かに想いを馳せるのもまたロマンチック。

久しく恋愛映画を見ていなくて、ゾンビ映画や刑事ドラマばっかり見ていた私の心が一瞬洗われたような気持ちです。

…でも、普段はあまり、恋愛映画には食指が伸びない。現実的なつらい話も避けてしまう。リアルな人生は、決して甘くもなくロマンチックでもなく、責任感がいつも付きまとう。年取れば年取るほどその責任の重さがこたえます。
そういう時期なので、よけい現実から遠い、パズル的だったり、ただのエンタテイメントを求める傾向にあります。

たまには少女のような気持ちに戻るのも悪くはないかも。
でも、ロメロ監督のゾンビのほうが、現実から逃避して何も考えずに楽しめる…と思う私は、最近現実に疲れているようです;

とにかく、美しい物語をありがとう、という気分です。



追記:大満足してはいますが、やはり年齢的にか、タイトルだけは気になります。今時の高校生(最後のシーンは社会人になってますが)が、口語で「君の名は?」っていきなり聞くかな? 最後のシーンがアレだからこそ、このタイトルしかなかったというインタビューを読んでも、イマイチ納得できないままの私です。「あの…名前は?」とか「名前、教えてくれる?」とかならわかるんだけど、最初にかける問いかけが「君の名は?」って時代がかった言い方かと…。

あまりこれにこだわるのも失礼ですが…。映画自体があまりにすばらしいので、あのタイトルじゃなくてもいいような気がしてしまうのです…。昭和の映画か?と思ってしまう年代のものにとっては違和感が残ります。
とはいえ、映画は本当にすばらしく、練られた脚本にも脱帽だし、作画の美しさは文句ないし。…単なる年寄りのこだわりです; すみませぬ。

「シン・コジラ」邦画

 あまりに長いことブログをほったらかしにしていたら、たどり着くのに迷ってしまいました;; 映画もドラマも見るだけ見て、その場で忘れていく…。やはりまめに感想書きたいのですが、なかなか…。久しぶりに映画館で見た映画なので感想書きます。感想書くにはネタバレ必至なので、見てない方は読まないでください。

 「シン・ゴジラ」、評判良いですね。私もいろいろ楽しみました。映画の出来そのものの評価より、ゴジラに対する愛情とか熱意とかの形で感想が変わるかと思います。

 シンプルに「新しいゴジラが見たい!」と思って見た人にとっては、楽しい映画だと思います。作り手側の「新しいゴジラを作りたい!!」という情熱だけを受け止められる。そこが肝のような気がします。普通の映画感覚で見てしまうと、キャラ設定がどうとか、セリフが説明臭いとか、人物描写の浅さとか、いろいろ不満が出るかもしれないですが、私個人は、怪獣映画のゴジラではなく、一番最初のモノクロ映画で見た「ゴジラ」だけが好きなので、あのゴジラの出現を今の感覚でどう作ったんだろうという興味が一番でした。なので満足。

この古い古い映画、社会派映画のような真面目な作りで、怪獣モノとは一線を画していました。この映画で生まれたゴジラが後々世界中で愛される「ゴジラ」になったのです。それだけでも胸がいっぱいになる。長い間たくさんの人に愛されて、ハリウッドを含め作られ尽くしたゴジラを、改めて「出現」の瞬間に戻して映画化する。これだけでも魅力的です。というか、作り手にとっては大きな賭けだったと思います。


           ★★★★★  以下  ネタバレ注意  ★★★★★




 単に昔のゴジラを現代の技術を使って描いていたらたぶん不評だったでしょう。ただただ一点のみで、私個人は高く高く評価します。「形態が次々に変わって最後に自分が知っているゴジラになる」 これ! FFのラスボスのような感覚。第一形態で現れたゴジラは、「なんじゃこりゃ?」みたいなヘンテコな生き物。ギョロ目の蛇みたいなのが上陸して、「???」となる、それが歩きながら体液(?)をだらだらと流しながら変わっていて、「ああ、これがゴジラになるのか!」と思った瞬間、もう満足できました。すばらしい。FF好きだからでしょうか。このアイデアだけでも十分に賞賛に値すると思ってしまいます。やったね、と思いました。

 あとよかったのは、自衛隊が全面協力したことでできた映像でしょうか。実際に謎の巨大生物が上陸した時に、どういう方法で応じるか、考えさせられる点も良かった。政府の対応とか会議の様子は、なんだかぎくしゃくしているし、ステレオタイプな部分もありますが、対応する法律がない場合の混乱は想像できます。警察が対応するのか、自衛隊を出すのか、かなり迷うでしょうね。自国内であらゆる軍備を使うなんて、これを決断するはめになる首相にはなりたくない。…と、リアルに悩む映画ではないですけど。ウルトラマンだって怪獣と戦う時、そこらへんのビルをぶっ壊してる。リアルに考えたら死屍累々です。悲惨です。が、怪獣映画見てそれ考えないのはお約束。でも、「シン・ゴジラ」はやはりそこらへんも考えないといけない。

 未知の生物が突如街を破壊し始めたら…。政治的な動きも盛り込まずには描けない話。「なぜ東京を守るのか」という批判かわしのためにだけある記者同士の会話。「東京だけでGDPがこのくらいでー、経済的な重要性がー云々。だから東京は絶対に守るんだよー」とか、言い訳のセリフを盛り込んでいるのは、悩んだうえでの配慮として好意的に受け止められました。破壊される街の映像は迫力があったと想います。CGも良かったと想います。

 後半はツッコミどころ満載で、別な意味で楽しかったです。

ゴジラが止まっている間にあんなに用意できるの?
ゴジラが動き出して一歩進んだところに、在来線爆弾攻撃。…別な方向に動くかもしれないのに、何故それを考えた?? おもしろいけどw
ゴジラの口から冷却剤(でしたっけ??)を入れ込む作戦、ゴジラが倒れなかった場合はどうなるの??どうして倒れると思えたんだ。
・口から注ぎ込んでも、口は穴じゃないんだから、そのまま体に入るとは思えないんだけど…。
自衛隊と米軍の武器を使い果たした後で、科学の精鋭たちが考えたのが、めっちゃ手作り作戦でびっくり。 マグマ大使のゴアが地球を滅亡させる!と言って幼稚園のバスを襲うような感覚に近い(笑)

・どうでもいいけど、ルー大柴みたいなしゃべり方する、アメリカ大統領を目指している日系アメリカ人女性のキャラだけ浮いていたような…。あのキャラ、必要かな。おじいちゃんが被爆者という設定で、国連の核攻撃決定の重さを訴えるためとは思うんだけど、ちょっと違うような気がしました…。

・最初から、閣僚会議だかで、「未知の生物かもしれない!」って叫んでいた男の人は、どういう根拠でそう思ったのか、私が見逃したのか、未だに謎です。なんか、ひとりで妄想に走っているようにしか見えなかった; 実態を見て、みんなが驚愕するならわかるんだけど…。まあ、細かいツッコミですね、すみません。

…などなど、ツッコミ入れるのも楽しい楽しい時間でした。批判のツッコミではありません。あくまで愛情のあるツッコミで、楽しんでいるからこそ出てくるものです。はい。

 映画全体に「新しいゴジラを作りたい!」という熱い想いが伝わって来たし、実際に新しいゴジラだったので、それを見られただけでも十分ごっつぁんな気分です。

 追記:「破壊は再生の始まり」みたいな言い方(正確なセリフは忘れましたが)は、うーん、ちょっと間違うと危ない思想にも思えます。全部壊しちゃえば、最初からやり直せるみたいな感じにも取れるので…。若い政治家の男性と女性が最後に語り合うところは、正直どうでもよかったです。ごめんなさい。


[戯言] 【11月2日 追記】

ふと読み直して、ゴジラを倒して、倒れている間に特殊な液を入れる作戦の不自然さの元がわかったような気がしました!

あの瞬間から、形態を変えるすばらしいゴジラはいなくなり、制作側の想像するゴジラは、模型のゴジラとそう変わりない「怪獣」になっていたのではないかと…。思考がそこで止まっているような感じ。

 もし、新しいゴジラを、「ジュラシックパーク」のTレックスみたいなものと想像していたら、あんな作戦は考えない。在来線爆弾で倒れても、Tレックスなら躍動的にすぐに立ち上がって暴れだすでしょう。そのまま倒れてしばらく動けない、口は開きっぱなしの怪獣???  ゴジラとは、なんなのか? ゴジラの動態に対しての想像力がどこにもない。だから、ああいう作戦が浮かんだのかなと思いました。

 もちろんTレックスよりも何十倍も大きな怪獣であるゴジラに、Tレックスのように走られても困るのですが…。ずっしり、ずんずん、ゆっくり、ずんずん、そういう動きしかゴジラに対して想像できない、これは私を含め、みんながそうなんだなあと、今ふと思ったので、書いてみました。

アメリカドラマ 「The Event」シーズン1 イッキ見

THE EVENT/イベント:DVD-BOX1

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 毎日のように何かドラマか映画見ているのですが、ここに感想を書く暇がなくてずっとほったらかしです; メールで「もっと感想書いてください」と言ってくださった方、ありがとうございます。映画記録はメモったりメモし忘れたりしていて、見終わった瞬間に書くのが一番いいのですが…。いい映画のこと書きたいし。なんとか時間作りたいです。

 で、ずっとほったらかしのブログを開いて書き始めたのは、単なるフラストレーション解消のためだけです;
たまたまなんとなくHuluで見始めた「The Event」、このドラマのこと何にも知らずに見始めて、途中まではおもしろかったんだけど、だんだん破綻していって、最後、あちゃー!って終わり、シーズン2はいつだ?と検索したら、「打ち切り」だったと知ってぐったり。費やした3日間はなんだったんだー。謎が多すぎ。伏線放り投げたまんま!

 て、こういう不満はアメリカの連続ドラマには付き物ですけどね。人気低迷や予算などの問題で容赦なく途中で打ち切られるのが常の業界なので、謎が明かされないままぶち切りのドラマは数知れず。

そんな中でわりと最後まで見て満足できたのは、「クローザー」「Mad Men」あたり。

で、最近満足度高いのは英国ドラマですが「The Tudors ヘンリー8世」「Whitechapel」(これは打ち切りじゃないと思うし、もっともっと見たい)。「Luther」「Wallender 刑事ヴォランダー」(これはまだ途中?」などでしょうか。

 刑事もの、法廷ものなどは、一話完結が多いので、後は人間関係がどうなっていくかというところで引っ張っていくので、「あの謎は!? あの伏線はなんだったの??」という終わり方はあまりない。ただ、キャラクターに愛着が湧くのと、毎回秀作が多いので、続けて欲しかったなあというドラマはたくさん。「コールド・ケース」は毎回素晴らしかった。毎回泣いてしまうくらい丁寧にキャラクターや事件背景を描いて涙を誘う終わり方が多く、良質でした。リリーや仲間に愛着持ってしまったので、延々と続けて欲しかった。

「Low and Order Criminal Intent 犯罪心理捜査班」は、ゴーレン刑事 (ヴィンセント・ドノフリオ)が大好きだったのでずっと続けて欲しかった。内容も良質。途中でゴーレン刑事の個人的背景にばかり話が行ってしまって暗くなってしまったのがつらかったけど、その後のシーズンからは持ち直してた。

「クローザー」も主人公以下すべてのキャラが大好きだったので続けて欲しかったけど、主人公役の方が終わりにしたかったようで…。このドラマは主人公より、周りを固めた刑事たちが愛すべきキャラばかりでした。

Mad Men」、これは素晴らしいドラマでした。時代背景がたまらなくいいし、丁寧な脚本が好き。

「Dr ハウス」 バカバカしいけど愛らしいふたりの男の友情が良かった。あれは女性いらない。ハウスとウィルソンが結婚すれば万事解決って思えるほど、あのふたりの関係が好き。憎々しく辛辣なハウスのセリフとかもいいです。もう少し見たかった。

 終わっても惜しくなかったドラマは、「プリズン・ブレイク」。脱獄した後の逃亡劇はもはや「プリズン・ブレイク」とはいえないので、私の中では脱獄して満足。それから、「アルカトラス」、個人的には話がつまらないので途中でやめたくらいどうでもよかった。「ER」は大好きだけども、愛すべきキャラたちがいなくなってから見なくなってしまった。

延々とマンネリでもいいから続けて欲しいのは、「NCIS」、キャラが誰も彼もが愛おしい。すごく好き。


…と書き始めると、他にもあまりにたくさん連続ドラマがあり過ぎて本題に入れないことに気づきました;


 で、見たばかりの「The Event」ですよ! 宇宙人ものですよ! 私の苦手方面の。いや、好きなのもたくさんあるんですけどね。いわゆるローズウェル的政府が真実を隠しているけど宇宙人確保しているとかいう話は、ふうんとかいう不遜な態度で見始めてしまう…ごめんなさい。

 それでもテンポ良いしお金かけてるのがわかる映像だし、途中まではおもしろかったし、スターリング長官が大好きだったので見続けました。とりあえず、ばら撒いている伏線どう収めるのか、謎の答え見たいから。

 が、しかし! 伏線はどっか行っちゃったし、設定が微妙にずれて行くし、謎はいっぱいほったらかしだし、最後は、え?ww ていう終わりなので、ここでうっぷん晴らし。


           ★★★★★  以下  ネタバレ注意  ★★★★★



 
 別に続編作らなくていいんです。脚本家が後でどう始末つけるつもりだったのかわからない部分を、個人的に聞いてみたい! ってのばかりなので。

●まず一番知りたいのは、ハイブリッドの子どもたちにしていた実験の意図! そればっかり考えて見てたので、途中からぷっつりなくなって不満いっぱい。寿命が1000年くらいありそうな宇宙人と人間の子どもたちが注射されて年老いる。私が想像したのは、共生への道として宇宙人の寿命を短くする実験とか。それで薬が効きすぎて子供が老いてしまうとか。でも、その実験やってる人がひどく悪人で、すぐ人殺すしで、善意の共生のためという趣旨にはしっくり来ない。いったいあれは何のための実験だったんだ! 本人も注射で年老いてしまったのか?と思えるシーンが出てくるので(若い顔がふと鏡に映る)。ああ、知りたい。

●宇宙人は実は人間より先に地球にいた存在だったが、出て行った理由は、再生(Reborn)でさらに大きな存在になり人類は生き延びられなくなるというところまで聞いたけど、じゃあ、ハイブリッドの女性が最後に人間との間で妊娠したこと判明するってのは、その子供が第2形態とか第3形態とか、何かモンスターみたいになるの?? SFでの妊娠はだいたいバッドエンドのフラグだし。

●あの悪い金持ちおっさんはなんで死んだん?? 実は人間を異星人から守ってきた守護者とか言ってましたが、何の説明もなく目の前で自殺されても、「は?」で終わり。このキャラの設定が邪魔で、そのままどう扱っていいか困っていきなり殺した感いっぱい。


 …この後は、単なるツッコミ。

●あのですね、最後のシーン、むちゃくちゃでしょ。原子炉1基分のウランだけで、25億人の異星人を瞬間移動させるポータルつうの作ってましたが、途中では、バス1台移動させるだけでせいいっぱいとか言ってたし、最初20億人だったのがいつのまにか5億人増えてるし。で、人間だけ移動かと思ったら惑星ごと移動してきたー!!(笑) そんなパワーあるなら、悩まなくてもいいじゃないか! そっちの太陽から距離を作って新しい軌道に乗せるとか、別太陽系に星ごと移動させればいいだけのような…。もうひとつの地球が現れた時、声出して笑ってしまいましたよ。バイオテロとかすごくローカルな場所でバタバタやってた意味ないし。

●同胞(同種)を助けたい気持ちを「他人より家族を救うでしょう?」「逆の立場だったら人間だってやるでしょ」とかリーダーは言っていたけれども、いや、しないでしょ…。25億人を家族として捉えて救おうなんて思わない。25億人全員に情を持てる? それも人間を何十億人も抹殺して地球を乗っ取ってまでして助けたい?? 惑星のさだめとして受け入れて、せめて情のある数百人とか数千人を密かに地球に移動させるくらいなら「家族」とか「同胞」とか言う感じはするけれども…。最後は単なるインベーダーでしかない。無理w

●命や倫理観や哲学を持って臨んでいたソフィアが、上のような論理で人類抹殺に至る心理が全くわからないし、「息子は死に値しなかったのに」とかショーンに言ってたけど、いや、人間や仲間を殺しまくってたし、母である自分のことも殺そうとしてた息子。十分死に値することしてましたよ…。

●最後のバイオテロの時、たくさんいた部下たちはどこ行ったん? なんで指導者のソフィアが実行犯になって飛行場で走り回っているん?? 他の異星人たちは?? まあ、これは最後にソフィアを逮捕するためには仕方ない設定か…。

●地球にそっくりな星で地球人にそっくりで人種もいろいろいて高度な文明を持っている異星人たち。寿命は人間の何十倍。のわりに、短絡的な思考で動くし、哲学あるようで全くない、普通のテロリストより統率力無し。66年何を考え続けていたんだー。で、人間より優れている点が少なすぎるし、違いがあまりわからない。

●で、ショーンくんは、なんなん? 古文書には、あの人が地球を救うことになると予言でもされていた運命の人間なんでしょうか。それならそれでいいんですけどね…。

●これは、ツッコミというより称賛ですが、スターリング長官(ジェリコ・イヴァネク)だけはカッコよかったです。お年なのに拳銃使いすごいし元スパイ? 彼だけが見ていて楽しかった。「ダメージ」での悲壮感いっぱいの暗い役が素晴らしかったですが、こういう彼を見るのは爽快でした。

●副大統領があまりに良心の呵責も疑念もなくソフィアの言いなりになってて、単なる馬鹿な悪者でしかなくて、最後の処理とか適当過ぎてかわいそう。せめてちょっとぐらい人間としての葛藤を描いてあげて欲しかった。かりにも副大統領にまで行った男がアレじゃ…せつなすぎる。幼稚過ぎるー。彼を引きずり下ろした後は「え、ジャービスって誰だっけ?」とかいう態度ですっきりニッコリの大統領に引いた。

●ビッキーさん、美しい。いや、それだけ。

●ふと思ったけど、演じている役者さんも、時々脚本に「??」ってなっていたりするんだろうなあと。役者さんでも演出もする人たち多いし、ソフィア役の人は「ER」で実際演出を手がけている。密かに、「なんじゃこりゃ」と思いながら演じている人たちもいるんだろうなあと…。



…いろいろと書いてみたら、なんか気持ちがすっきりしてきました。うん、これで終わっていいかも。シーズン2見たいとは思わないしね。「再生」して第2形態とか言い出したら「スピーシーズ」みたいな話になるし。唯一、子供に行っていた実験の意図だけ、脚本家さん、教えてくれーと叫びたいです。書いた人は当然意図も想定して書いているはずだから、個人的に明かしてくれれば、それだけで満足。

さあ、すっきりとして寝るのだ。


※追記 一夜明けて思い出したこと。

チェルノブイリに関与した犯人だった異星人が使ってた赤い耳栓みたいなの。あれで携帯に発信して会話してましたが、それができるんなら、異星人さんたち、最初から皆でそれ持ってればいいじゃん。 携帯なんていらないじゃん。
と書いてみたけど、どうでもよかった…。

 最近何してんのって思われてそうだからFBに書いたもの転載。

連休に入ってから夫が毎日あちこち出歩いていて何してるのかと思ったら、イングレスというリアルマップ上での陣取りゲームやっていた。MMMMORPGと言うもの。論文の締め切りがあって書けない書けないと嘆いていたはずが、何ゲームなんてやってんるだか…と呆れたけど、マップを見せてもらったら参加者数が半端ない。特に都内駅周辺は熾烈な戦いが繰り広げられていました。皆アホだ(笑)

と思いつつ、昨夜遅く郵便局に車で行くついでに、夫を乗せて、ものすごくローカルな場所のターゲット(なんて呼ぶのか忘れた。そこまで行って攻撃する)に行ってそこにかなりのダメージを与えてホクホクして帰ってきました。GPS見ながら攻撃。効果音が、バキューンバキューンって本当に攻撃しかける大げさな音で笑う。

ところが。
真夜中にその場所を見たら、なんとダメージ回復どころかさらにレベルの高い人たちがそこを固め返しててさらにびっくり。明け方2時くらいですよ。辺鄙な場所まで行って、その前でスマホ持って立つ不審者がいたのかと思うと、世の中暇人が多いのか!と苦笑してしまう。こんなことに血道あげて夜中にふらふら出歩くなんて…。

ただ、これ始めると確かに歩くのが楽しくなって出不精が改善される効果はありそう。
私は出歩くの面倒なのでやらないですが。最近めっきり思考的になっていてSNSさえ面倒で、考え事しているか徹底して映画と海外ドラマ見続けているか、あとは母と老猫の世話しています;


【追記】
イングレス初心者に良い記事。わかりやすいです。
http://lifememo.jp/ingress/ingress-level-guide/

さあ、Google Map のスマホ歩兵ども、不審者として連行されないよう気をつけつつ戦い、Googleに尽くすのだw

ライブチケット今日から受付です。

 年末最後に皆で楽しく音楽とおしゃべりで過ごせればと思います。
「Farewell Party 2013 Live」
小室みつ子/森広隆

今日から イープラスでチケット受付です。
どうぞよろしくお願いいたします。

http://eplus.jp/sys/T1U14P0108P002113489P0050001P006001

詳細はこちら。何かサプライズをと考え中。

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.573773496005632.1073741825.171214462928206&type=1

ライブ告知

12月29日に森広隆さんをお迎えしてライブをすることになりました。Party と題した通り、みんなで楽しく過ごせる一時にしたいと思います。どうぞよろしくです。チケット発売は11月16日イープラスで。http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0108P002113489P0050001P006001P0010165
 
詳細は以下の通りです。

タイトル 「Farewell Party 2013」

日時 2013年12月29日(日)
    開 場;16:30
    開 演;17:00
会場 テレビ朝日umu
    交通 地下鉄日比谷線都営地下鉄大江戸線
    六本木駅下車徒歩8分

料金 前売 3000円+1drink500円
当日 3500円+1drink500円

全席自由席・整理番号有り
チケット発売日11月16日(土)
チケット販売 e+(イープラス)

出演 小室みつ子森広隆

主催 テレビ朝日umu
企画/制作 クレイフィールド

森広隆さんは、今年NEWアルバム「いいんです」を発売しました。私も歌詞で2曲参加しています。ふたりのセッションもありつつ、ふたりそれぞれギターとピアノでたっぷり音楽をやろうと思っています。会場の窓の外はけやき坂のイルミネーションが輝くので、それを眺めつつ楽しめると思います。どうぞよろしくお願いいたします。

「小さな恋のメロディ」

 昨日ムーヴィー・プラスでやっていたので録画して午前に見る。
 なんとも懐かしい。古いイギリス映画で、幼い淡い恋の物語り。私は中学1年で、生まれた町の映画館で公開されたのを見ました。何より心に残ったのは、主役のマーク・レスター(日本で爆発的人気を得た)でもトレイシー・ハイド(愛らしい女の子)でもなく、重要な役割で貧しい家庭でがんばりつつ悪ガキ仲間のリーダーになっていた、ジャック・ワイルドと、Bee Gees の音楽でした。ジャック・ワイルドがいたからこそ、純朴過ぎる恋のものがたりが活きたと思うし、BEE GEES の音楽は全編を通して、なんとも優しく素敵な世界を作り上げてくれました。今見ると、本当に他愛無い映画なんだけど。


小さな恋のメロディ [DVD]

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小さな恋のメロディ ― オリジナル・サウンドトラック

小さな恋のメロディ ― オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ,ザ・ビージーズ,クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング,リチャード・ヒューソン・オーケストラ,リチャード・ヒューソン・オーケストラとコロナ・スクールの学生,リチャード・ヒューソン・オーケストラとバリー・ヒューソン,コロナ・スクール,バリー・ヒューソン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2002/05/02
  • メディア: CD
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 それと忘れられない出来事が中学校でありました。当時この映画をカップルで見に行くというのが流行っていたらしく、ある日上級生の女子に呼び出され、校舎の裏で私ひとり囲まれたことがあります。それだけで怖かった(笑) 彼女たちが呼び出したのは、学校で一番人気の上級生の男子のこと。「○○君とあの映画を見に行くのか」という質問を受けました。私はその男子生徒と話したこともなく、そもそも男子と付き合ったこともないくらいだったのでびっくりしました。滅相もない!って気持ちで否定したら、上級生の女子たちは一応納得して解放してくれました。もし行くことになってたら、どうなったのかな。脅かされたのかな?? 学校なんて狭い世界、小・中学時代は学校が嫌でたまりませんでした。

 そんな他愛無いエピソードを思い出した午前。いま見てもジャック・ワイルドに惹かれる。孤独で貧乏を引け目にしているけれど、いつも明るく、そして仲間に優しい彼が、映画の中で一番魅力的。昔から私は、きれいな顔した男子より、顔立ちよりも生き方とキャラクターが大事で、アウトローで個性がある男子に惹かれていたみたいです。

ジャック・ワイルドとは編集

ジャック・ワイルドが「ロビン・フッド」に出ていたなんて!!気づかなかった…。すでに亡くなってますが、「オリバー」での演技で認められてよかった)

 その映画で知った Bee Gees も愛しました。後に数々の映画の主題歌などで世界的なミュージシャンとなったグループ。ギブ3人兄弟が創り出すすばらしい曲とハーモニー。そのうち、二人はもう亡くなってしまいました。ひとりは今年だったような…。もう Bee Gees の活動はないでしょうね。素晴らしい歌手やミュージシャンが次々と亡くなっていく。淋しい限りです。