『トランスフォーマー』

★★★★☆

　元ネタが日本のアニメと知らずにひとりで見に行きました。米軍が全面協力しただけあって冒頭から迫力あります。戦闘機飛ぶのを見るだけでもぞくぞくします。砂漠の基地に降り立った謎のヘリコプター（過去から来た？とか一瞬思った）が突如……おお！ カッコいい！という展開。なるほどトランスフォーマー（変身）だわ。

　その後の砂漠の町での謎のムカデ状の怪物との戦いも普通にSFホラーな展開。ついそのまんまのノリで行くのかと思いました。でも、主人公になる男の子が出てきたあたりから、あれ？ んんん？？ なんかどんどんノリがギャグになってきてる…。その後は普通にドタバタSFコメディになっていった…。あれれれー？

　以下ネタばれあり

　そのノリに最初ついて行けずしばらくぽかーんと見てました。でもさすがCGはすばらしい。機械生命体オートボッツの5人が地球に落ちてきて、それぞれ近くにあった車をトレースして変身していく。車からロボットに変身するところも逆もカッコいいです。戦隊物みたいに5人の機械生命体（アニメでは超ロボット生命体サイバトロンて言うらしいですが）が、それぞれカラーリングが決まっているのでなんとか判別できたけれど、敵側の戦闘機などに変身してるディセプティコンはボスのメガトロンしか判らなかった…。戦闘もめまぐるしいほど速い展開で何がどうなってるのか、もう一度見ないとわからないです。

　どんどんドタバタギャグノリになっていくのについていけなかった私ですが、少しずつ慣れてきて、5人のオートボッツたちの愛くるしさに惹かれました。特にバンブルビー（黄色いカマロ）は、ああ、こんなふうに自分の車がいざとなったら変身してくれて守ってくれたら素敵…って思わせてくれます。ガーディアン（守護者）役だからこそ、一番惹かれるのかな。

　後はなんだか呑気なオプティマス・プライムと、衛生兵の癖にバンブルビー直してくれないで最前線で戦っていたラチェットとか、いろいろ笑えて楽しいキャラばかりでした。5人が飛べないのが痛い(笑) 戦闘機に変身する敵側カッコよす。

　あまりこういうロボットものに惹かれることがない私でも、この映画は楽しめただけでなく、思わずフィギュアを買いたくなったほど。
　http://www.hobbystock.jp/item/view/HBY-ACF-00000208
　実際車からロボットに変型するのがわくわくします。しかし、いたるところで品切れ中？？

　元々は子供向けのお話だけれど、映画は子供の頃の気持ちを抱えたオトナ向けなのかな。いや、子連れでも楽しめる家族映画でしょうか。一箇所だけ性的な会話がありますが、それ以外は血が飛ぶわけでもないし、残酷なシーンもない。ちょっと間抜けでかわいいオートボッツたちに惹かれると思います。